便秘解消のために摂りたい乳酸菌

乳酸菌の持っている整腸作用は、便秘解消に効果的です。乳酸菌のほとんどは、腸内で善玉菌を増やし、悪玉菌を減少させる作用があるので、腸内環境を整える効果があります。
しかし、乳酸菌を摂取する目的が便秘解消であるのなら、より効果的な乳酸菌を選ぶことが大切です。乳酸菌を摂取することで、腸内バランスが整い排便がスムーズになりますが、摂取しなくなるとすぐに元の状態に戻ってしまうため、継続して摂取することが必要です。
便秘解消のために摂りたい乳酸菌ベスト3
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ビフィズス菌
ビフィズス菌以外の乳酸菌が持つ整腸作用は、善玉菌を増やして、悪玉菌を減らすことで腸内環境を整えるという作用です。
実は、善玉菌の約99%はビフィズス菌であることから、直接ビフィズス菌をとることは便秘の改善として最も効果があります。
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ラクリス菌
腸内で1週間程度とどまることが出来るため、他の菌種よりも長期間、腸内環境を整えることが出来ます。
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BB536
臨床実験で、排便回数が増えたという結果からも便秘解消効果については信用度の高い乳酸菌です。
効果の高い菌種・菌株
- BB536
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ビフィズス菌の一種であるBB536は、免疫力向上、インフルエンザ予防、花粉症にも効果があると言われていますが、中でも特に整腸作用に対する効果が期待できる菌です。
臨床実験でも、BB536を継続的に摂取することで排便回数が増えたという報告もあり、便が硬い人や排便回数が少ない人に向いています。
- クレモリス菌FC株
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カスピ海ヨーグルトに含まれ、万能の乳酸菌と呼ばれるほど、様々な効果が期待できる菌種。当然、整腸作用があり、便秘に対しても効果を期待できます。
ヨーグルト独特の酸っぱさはあまりないのが特徴です。粘り気がありますが、ヨーグルトや乳酸飲料が苦手な人でも摂取しやすい傾向があります。
- シロタ株(ラクトバチルス・ガゼイ・シロタ株)
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ヤクルト製品の多くに含まれているとして、有名なシロタ株ですが、腸内に生きたまま届き、ビフィズス菌を増殖させる効果があります。これが腸の蠕動運動を活発にすることで便秘が改善されます。古くから愛用されているヤクルトで実績は十分です。
- L-55乳酸菌
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シロタ株が古くからあるのに対して、L-55乳酸菌は近年新しく発見された乳酸菌です。便秘が続くと、老廃物が体内に溜まることで吹き出物やにきびができやすくなりますが、美肌効果もあるのがこれです。便秘と同時に肌荒れに悩んでいる人にお勧めです。
- 枯草菌
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便秘解消に効果的な乳酸菌は、別にアレルギー改善や免疫力アップなどの効能があることが多いですが、枯草菌は、整腸作用にのみ特化している乳酸菌です。
生きたまま腸内に滞在し続け、発芽することができるので、より腸内の善玉菌を増殖させ腸内バランスを保つのに優れています。
- ラクリス菌
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腸内で胞子になって生存できる乳酸菌です。他の乳酸菌が、数時間、長くても数日程度で排出されてしまうのに対し、1週間程度も長く居座り続けます。そのため、長い間腸内バランスを保つことができます。
- K-1乳酸菌
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お米由来の乳酸菌で、玄米に配合されているものもあります。乳酸飲料が苦手、牛乳アレルギーがあるという人で便秘解消効果のある乳酸菌を摂取したいのであれば、配合された玄米の摂取がおススメです。
- ビフィズス菌
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乳酸菌の最も代表的なものと言えばビフィズス菌です。実際は、乳酸菌とは区別されており腸内の中でも大腸に多く存在します。そのため、便秘解消にはもってこいの菌です。他の乳酸菌の作用もビフィズス菌を増やす作用が便秘改善の鍵となっています。
- フェカリス菌
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ビフィズス菌に比べ約5分の1の大きさなので、一度に大量に摂取することが可能です。善玉菌を増やすのに優れています。
- ガゼイ菌
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腸内に入ってからも増殖を続けることができるので、善玉菌を増やすのに効果的です。整腸作用は便秘だけでなく下痢にも効果的です。
体質別オススメ乳酸菌
腸内環境が原因のにきび・吹き出物
L-55乳酸菌は、肌荒れを改善する効果もあるので、便秘で体内に毒素が溜まってしまっている人にはお勧めです。
牛乳アレルギー
K-1乳酸菌は、玄米に配合されている「お米」の状態の商品があります。そのため、牛乳アレルギーの人でも乳酸菌を摂取することが可能です。
乳酸飲料が苦手
乳酸飲料、ヨーグルトなどの他にも、サプリメントタイプのものは多数販売されています。苦手な人はサプリメントで乳酸菌を取り入れるといいでしょう。
また、クレモリス菌FC株を使っているカスピ海ヨーグルトは通常のヨーグルトとは少し風味が違うため、ヨーグルトが苦手な人でも食べやすい傾向があります。