乳酸菌の花粉症緩和の効果

- くしゃみ
- 鼻づまり
- 鼻水
- 目のかゆみ
これらの症状の軽減に、乳酸菌が効果的であるということが、臨床実験により分かっています。
花粉症に効くメカニズム
花粉症はアレルギーの一種です。花粉症を引き起こす原因として考えられているのが白血球のうちTh1細胞とTh2細胞です。この2つは、似ている名前でも全く違った作用を持っています。
Th1細胞は、免疫細胞であるのに対し、Th2細胞はアレルギーを引き起こす細胞です。Th1細胞が少なくなる、Th2細胞が多くなるなどして、2つのバランスが崩れてしまうと花粉症などの症状を引き起こしてしまうと言われているのです。
乳酸菌の持つ白血球バランス作用
乳酸菌の中には、2つの白血球バランスを整える作用を持ち、花粉症症症状を軽減させてくれる働きがあります。
- Th1細胞の活性化
- Th2細胞の減少
この2つの作用に注目して乳酸菌を選びましょう。
花粉症の症状を抑えるための正しい乳酸菌の摂り方
花粉症のために乳酸菌を摂取したいという人は、花粉症シーズン前から摂取を始めるようにしましょう。花粉症予防のための乳酸菌摂取のポイントを説明します。
- 花粉症シーズンが始まる前から摂取する
- 毎日摂取を続ける
- 自分に合った方法を選ぶ(サプリメント、ヨーグルトなど)
ポイントは、シーズン前から始めるということと、毎日続けるということです。臨床実験では、乳酸菌の摂取期間は長ければ長いほど、症状を抑える効果があるということが分かっています。毎日続けるためには、自分に合った摂取法を選ぶことが大切です。
花粉症に効果のある菌種
- クレモリス菌FC株
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抗IgE抗体を減少させることでアレルギー症状自体の発症を軽減させるとともに、抗炎症作用が花粉症症状を緩和させることにも繋がります。
- フェカリス菌
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鼻水、鼻づまり、目のかゆみなどの花粉症症状に効果的です。
- BB536
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腸管粘膜を刺激する作用があり、免疫機能が高まることから花粉症に効果があると言われています。
- シロタ株
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花粉症の人は、Th2細胞が活性化されている状態であることが多く、白血球バランスが崩れています。シロタ株は、Th1細胞を活性化させる作用があり、白血球バランスを正常に保つことで花粉症を改善させる効果があります。
- KW乳酸菌
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臨床実験では、花粉症症状(目のかゆみ、くしゃみ、鼻づまり)が改善されたことから、効果があるとされています。
- L-55乳酸菌
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臨床実験により、スギ花粉に対して効果的と言われています。
- L-92乳酸菌
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長期間摂取することで、花粉症症状を軽減させる効果があります。
- ガゼイ菌
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アレルゲンに対する防御機能の高い、IgG抗体を増加させる作用があります。