乳酸菌の便秘解消効果

乳酸菌を摂ることが便秘解消を促すことが出来るのは、以下のような作用があるからです。
- 腸内の善玉菌を増やす
- 腸内を酸性に傾け、悪玉菌の増殖を抑える
- 腸での吸収を促す
- 腸の蠕動運動を活発にする
便秘改善のためには、腸の運動を活発にする必要があります。腸の運動が良くなれば、お通じの回数も増えます。腸内に溜まっている便が少なくなると便も柔らかくなりやすく、最終的には毎日、お通じがありスッキリすることができるようになります。
スッキリを促すメカニズム
日本人の便秘の8割が、弛緩性便秘と呼ばれるものです。これは、腸の働き(蠕動運動)が鈍くなることで引き起こされます。
腸内細菌バランスが崩れ、悪玉菌が多くなると腸の動きが鈍くなるので、便を外に排出できずに、ガスが溜まる、腹部膨満感などを抱えた便秘になってしまうのです。
乳酸菌は、善玉菌として腸内を弱酸性に傾ける作用があるため、悪玉菌の発生を抑えることができます。乳酸菌を摂取すると便秘が解消させるのは、原因となっている悪玉菌を抑えて、腸の蠕動運動を正常に戻してくれるからなのです。腸の動きが良くなることで、便をスムーズに外に排出できるようになります。
便秘に効果のある菌種
乳酸菌は様々な菌種が存在します。便秘改善のためには、その中でも腸の運動を活発にする作用の強い菌種を選ぶ必要があります。
- ビフィズス菌
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便秘解消効果の高い乳酸菌として有名です。善玉菌を増やし、腸内環境を整える働きがあります。
- シロタ株(ラクトバチルス・カゼイ・シロタ株)
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腸内で善玉菌を増やし、悪玉菌を減らす作用があります。また、便秘改善効果の高いビフィズス菌を増やしてくれます。
- ラクリス菌
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元々腸内にいる乳酸菌を増やす働きがあり、腸内環境を整える作用があります。
相乗効果が期待できる食物繊維との組み合わせ
便秘の改善には、食物繊維が良いと昔から言われてきました。近年、便秘になる人が増えてきたのも、昔ながらの食事から欧米化の食生活に変化したことで食物繊維の摂取量が減ったためだとも言われています。
脂質の多い食事は悪玉菌を増やすことにもなり、一層便秘になりやすい環境となっています。
また、乳酸菌は生きて腸に届いても、エサとなるものがなければ存在できません。そのエサとなるのがオリゴ糖です。乳酸菌を摂取する時は、一緒にオリゴ糖を多く含む食物繊維を取り入れるようにしましょう。
その他、水溶性食物繊維というものもあります。これも、大腸で分解されることで善玉菌のエサになり、便を柔らかくする効果を持っています。
オリゴ糖を多く含む食品
- 玉ねぎ
- キャベツ
- アスパラガス
- トウモロコシ
- 大豆
- サトウキビ
水溶性食物繊維を多く含む食品
- ごぼう
- 大根
- オクラ
- 人参
- 春菊
- さつまいも
このような食品を普段の生活でも取り入れるようにしましょう。乳酸菌と一緒に摂取することで、より便秘改善効果を高めてくれます。