乳酸菌でアトピー性皮膚炎の症状を緩和

アトピー性皮膚炎の症状は以下のようなものがあります。

  • 肌の乾燥
  • 肌荒れ
  • 湿疹、発疹
  • かゆみ
  • 赤み

アトピー性皮膚炎は、肌のバリア機能が低下している人がほとんで、乾燥しやすくアレルゲン反応によって湿疹や赤みを発生させます。

体内で異物侵入による防御反応から、かゆみのシグナルが送られるため、かゆみも引き起こします。そして、患部を掻くことで、さらに悪化してしまうという悪循環に陥ってしまうのです。

アトピーに効果的な作用を持つ乳酸菌には、腸内環境を整えるだけでなく、抗炎症作用を持つものもあるため、赤みを抑えたり、肌機能を回復させる効果もあります。

改善できるメカニズム

アトピーが起こる仕組みは、はっきりとは解明されていませんが、主に以下のような事が原因だと考えられています。

  • ハウスダスト(ダニ、ほこり)
  • 特定の食べ物によるアレルギー(卵、牛乳、小麦など)
  • 動物性オイル(体内の酸化)
  • 心因的なストレス

このような要因が元で、かゆみや湿疹がでると考えられていますが、元をたどるとアレルギーに対する免疫力が低下していることが根源になっています。免疫力が低下することで肌のバリア機能も低下し、アレルゲンに対して敏感に反応してしまうのです。

この免疫機能を司っているのが、「腸」です。腸の機能が低下していると、アレルゲンを体内に取り込みやすくなってしまうと言われています。

つまり、腸内バランスを整えるこで、アレルゲンの侵入を防御し、アトピーを軽減させることができるという仕組みです。そして、腸内の免役バランスを整えるのに必要なのが、乳酸菌なのです。

腸内フローラのバランスを整える

腸内には、多数の善玉菌、悪玉菌が存在し、その腸内細菌類のことを「腸内フローラ」と呼んでいます。アレルギーに対抗するため、肌のバリア機能を高めるには、腸内フローラのバランスを整えることが必要です。

このバランスは、ストレスや不規則な生活、食生活が原因で崩れていってしまいます。これを整えてくれるのが乳酸菌です。生きたまま腸に届く乳酸菌は、善玉菌を増やし、悪玉菌を減らすことで腸内フローラのバランスを正常に整えてくれる作用があります。

腸のバランスが整うことで、腸の免役機能もアップするため、アトピー性皮膚炎にも効果があるという訳です。

アトピーに効果のある菌種

クレモリス菌FC株

様々な効能を持つ万能の乳酸菌とも言われており、抗炎症作用を持つ乳酸菌です。アトピー症状の赤みやかゆみに効果的です。

L-92乳酸菌

l-92乳酸菌を扱っているカルピス(株)の臨床実験によると、l-92乳酸菌を摂取し続けた結果、通常のアトピー性皮膚炎の治療と同時摂取することで、アトピー性皮膚炎の症状改善に効果的だということが分かっています。

かゆみを引き起こす原因である、総IgEを低下させる効果があります。

KW乳酸菌

口コミから、アトピー性皮膚炎の改善に有効だと人気を集めているのがKW乳酸菌です。体質改善に効果的だと言われており、IgE抗体の量を減少させる効果も持っています。

L-55乳酸菌

臨床実験によると、アトピー症状であるむくみや赤みを減少させる効果があったとされています。また、かゆみを減少させる効果もあります。

ビフィズス菌

整腸作用効果が高く、腸内環境を整えるだけでなく、アレルギー改善にも効果がるとして注目を集めています。

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