食品を発酵させる3つのメリット
健康食品としても知られる発酵食品ですが、食品を発酵させることには様々なメリットがあります。ここでは、食品を発酵させることで得られる3つのメリットについてご紹介させていただきます。
食材を発酵させるメリットとしてはまず、その食品をさらに美味しくすることができる、という点が挙げられます。
発酵食品は、原材料に微生物を加えることによって作られます。そしてその過程では、原材料の中に含まれるでんぷんやたんぱく質、糖などが微生物によって分解されます。するとその結果、原料となる食材のうまみがさらに増し、美味しく食べることができるようになるというわけです。
食品を発酵させるメリットとしてはまた、食品自体の栄養価を高くすることができる、という点も挙げられます。
食材を発酵させると、その過程において働く微生物のパワーによって酵素をはじめとする健康や美容にいい成分が生成されます。また食材の中には人体に有害となる成分が含まれているものもあるのですが、発酵の過程において使用する微生物には、この有害物質を無害にする作用もあります。
そのため食品を発酵させると、その食品自体の栄養価を高め、これを食べることによって健康効果やダイエット効果、美容効果などを得ることができるというわけです。
現代のように医学が発達していなかった時代では、発酵させた食べ物を薬として使っていたこともありました。
今でこそ「健康食品」という位置づけの発酵食品ですが、そういった時代における発酵食品というのは、現代でいうところの薬やサプリメントのようなものだったのかもしれませんね。
食べ物を発酵させるメリットとしてはまた、長期保存をすることができるようになる、というメリットもあります。
例えばヨーグルトでいえば、乳酸菌が溶液のpH値を酸性にすることによって細菌や雑菌の繁殖を防ぎ、腐敗を予防することができるようになります。
また漬物や味噌、お酒、しょうゆなども、微生物の力を借りて発酵させることによって、数か月、数年単位で保存をすることができるようになります。
現代は季節に関係なく色々な食べ物を購入することができますし、冷蔵庫に入れておけばある程度の期間これを保存することができます。しかし冷蔵庫がなく流通が発達していなかった時代は、そんなわけにもいきませんでした。
そこで昔の人は、食べ物を発酵させて腐敗を防ぎ、長期保存がきくようにしていたのです。このように考えてみると、先人の知恵というのは本当に素晴らしいものがありますね。
まとめ
以上のように食べ物を発酵させることには、様々なメリットがあります。古くから受け継がれてきている発酵食品には健康効果や美容効果、ダイエット効果などがありますので、毎日の食事に積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。